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NetBSD 解説

Last Update: "2004/09/07 21:49:47 makoto"

Network

基礎

TCP/IP

コンピュータ同士の通信は 大きく分けると次の二つがあります。
インターネット TCP/IP
それ以外 AppleTalk,NetBEU,X.25, IPX
(NetBEU = NetBIOS user extended interface)

TCP は Transfer Control Protocol, IP は Internet Protocol の略です。 この TCP/IP は Unix を基盤としたネットワークで広く・長く使われている約束事です。

以下では、一部の例外はありますが、TCP/IP を使った通信についてだけ言及します。

イントラネット

「インターネット」に対して「イントラネット」という用語があります。 これは、 外の世界(The Internet)をインターネット、つまりネットワーク同士の接続 というのに対して 社内や・学内のネットワーク(ネットワークの内の通信) を指すのに使われます。

しかし、上の表の、インターネットとは、「インターネットの通信に 使われる約束事」という意味で、イントラネットでも、同じ方式は使われます。

ネットワークを利用するには:

【名前 → IP address 】

人間は通常名前でネットワークを利用します。

http://www.example.com/ を見る
user@example.com        にメールを出す
ping example.com        ネットワークが相手の機械まで通じているか「もしもし」して見る
などです。しかし機械の方は IP address で通信します。郵便番号みたいなものですね。
> ping example.com PING example.com (192.168.1.201): 56 data bytes 64 bytes from 192.168.1.201: icmp_seq=0 ttl=255 time=0.215 ms ^C
この 192.168.1.201 の方が IP address です。

パケット

TCP/IP では、通信するおたがいの機械に IP address を付けておきます。 送信したい情報を1000 文字くらいに小さく分けます。 そうして、それに、 発信元と、送信先を付けて、 それを小包、パケット(packet)という形にします。 その小包をちょうど川の流れのようなネットワークに流し込みます。

送信先発信元     
(送信内容)
...

ネットワークは、数多くの中継地点で構成されています。 上の小包がその中継地点に着くと、そこで、目的地に近い方の中継点 を目指して送り出されます。お気付かも知れませんが、その中継点 というのは通常、ルータ(rooter),経路制御装置と呼ばれるもので出来ています。

traceroute
もしお手元に利用出来るネットワークと、計算機があるなら、次のように すると、その中継点の様子を垣間見ることが出来るかも知れません。
> traceroute -n ftp.iij.ad.jp traceroute to ftp.iij.ad.jp (210.138.20.121), 64 hops max, 40 byte packets 1 192.168.1.1 0.208 ms 0.159 ms 0.158 ms 2 221.113.142.196 6.643 ms 9.843 ms 9.868 ms 3 221.113.142.193 9.884 ms 9.845 ms 9.870 ms 4 221.113.147.49 9.883 ms 9.845 ms 9.890 ms 5 221.113.147.49 9.878 ms 9.849 ms 9.895 ms 6 61.207.0.177 9.831 ms 19.831 ms 9.877 ms 7 210.145.252.182 9.892 ms 9.843 ms 9.881 ms 8 219.160.10.162 9.893 ms 9.840 ms 9.881 ms 9 210.173.177.14 9.882 ms 9.848 ms 9.872 ms 10 210.130.142.177 9.883 ms 9.841 ms 9.905 ms 11 210.130.143.148 9.806 ms 9.831 ms 9.884 ms 12 210.130.130.88 9.886 ms 9.844 ms 9.873 ms 13 210.138.20.121 9.886 ms 9.835 ms 9.881 ms >

さて、上では、「人間は名前で通信します」と言っていたのに、いつのまにか IP address の話になってしまっています。ここで
【名前 → IP address 】
の変換をしてくれるのが DNS です。DNS は Domain Name Service の略です。 DNS には解決側とサーバ側があります。解決側というのは変換したいと 要求を出す方で、それに答えてくれるのがサーバ側です。 少し考えて見ると分るかも知れませんが、 この DNS というのは巨大なデータべース装置になっています。 世界中の機械の名前を知っているのです。 そのようなしくみを作る場合にも、多分いくつか方式があると思ますが、 DNS は 所謂クライアント・サーバ方式と言われるように、問合せ側と解答側を 分けて作られています。

さて、その サーバの方は利用出来るとします。 (通常インターネット接続の契約をすると、どの DNS サーバを利用すればいいか、書いて あります)。

解決側はその DNS サーバの IP address を /etc/resolv.conf に設定しておいて、これを見て、聞きに行きます。 その内容は次のような書式で書きます。

nameserver 192.168.100.1
nameserver 192.168.200.1
【IP address が分ったら】

IP address で通信するネットワークの設定には、 次の二つがあります。

出口(インタフェース) 自分の機械の IP address を設定します
経路(default gateway) 自分の機械から外に出た時に、 どこに向っていけばいいのかを設定します。 上の話の続きで言えば、最初の中継点です。
old pkgsrc

この画面は Jeedosaquin によって表示しています。

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