Last Update: "2007/04/16 10:08:08 makoto"
区画
OF 3 以降の機械 ( おおよそ 1999 年 以降に発表された機械)の場合、
起動には HFS 区画が必要です。HFS は Apple 方式の File System と思えばいいです。
例外として、
- いつまでも、CDROM を起動に使っても良い
- いつでも NetBoot を使う
- disk が複数あり、そのうちの一つには HFS がある
これらの場合には、NetBSD を設置する disk に HFS がなくても起動出来ます。
「起動には HFS 区画が必要」なことには変りありません。しかし、
sysinst の実行から見た場合には HFS はなくてもいい、ということになります。
上にはそういう場合を挙げて見た訳です。そういう場合には、disk の区画を sysinst 任せでも大丈夫です。
しかし、これらは、多分特殊な場合だと思います。
区画方針
Mac OS X と NetBSD の 両方で起動出来るように Dual Boot にするのか、
単純に NetBSD だけにするのかという選択もあるので、ここで全て説明するの
は大変です。全ての場合をつくす訳にはいかないので、要点と、
例題を示すことにします。また最近の disk は容量が大きいですから、
dual boot も初めのうちは便利かも知れません。
いろいろな方法が考えられますが、簡単なものの一つは NetBSD 専用です。
HFS | 32M | ofwboot.elf を置く
| / | 500M
| /usr | 1.5G
| swap | 1G
| /home | 15G
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Dual Boot にしたかったら、次のようにするのが簡単です。
HFS | 32M | ofwboot.elf を置く
| HFS+ | 20G | OS X 用
| / | 500M
| /usr | 1.5G
| swap | 1G
| /home | 15G
|
Dual boot の場合に、HFS は無にして
ofwboot.elf を OS X 用の方の中に置く、
HFS+ | 20G | OS X 用 + ofwboot.elf
| / | 500M
| /usr | 1.5G
| swap | 1G
| /home | 15G
|
というのも考えられるのですが、
OS X がまだ入っていない時に、NetBSD 側から HFS に ofwboot.elf を置く
時には、HFS+ でなく HFS 形式の方が、hfsutils が使えて便利です。
OS X CDROM を使う
OS X の CDROM を使って起動し、インストーラの中から
ディスクユーティリティを使って区画します。
その場合、ファイルシステムの選択としては次のようなものがあります。
実は同じものでも呼び名がいくつかあることに注意します
(OS X の版によって違っていたりします)。
また選択肢として表示されない場合もあります。
HFS | Apple HFS 標準形式
| HFS+ | Apple HFS 拡張形式 | (NetBSD の) hfsutils では書けない
| HFS+ Case Sensitive | (大小文字区別形) | pkgsrc 用には便利
| UFS | Unix File System (OS X 専用)
| A/UX Root | 汎用 Unix
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実はファイルシステム形式は(中身は消えますが)
後からでも変更出来るので、
大雑把に、大きさだけを設定しておけば良いとも言えます。
MacOS X で pkgsrc を使う場合には:
http://www.ki.nu/software/macosx/pkgsrc.html
pdisk を使う
OS X CDROM を使うのはどうしてもいやだとか、
たまたま CDROM が見つからないという場合には、
NetBSD の起動 CDROM からでも区画は出来ます。
(ただ、時として失敗し、
「OF からや、仮に OS X 等の CDROM から起動した場合に
HFS 区画が見えない」という問題が起きる場合もあります。
そうなった場合でも、続行したい場合には
起動に CDROM をいつも使う方法を選択すれば、
NetBSD を使い続けることは可能です。
この時に使うのが pdisk です。次のような感じになります。
ttyq0:makoto@mini 23:22:18/050623(~/i)> sudo pdisk /dev/wd0c
Edit /dev/wd0c -
Command (? for help): P
Partition map (with 512 byte blocks) on '/dev/wd0c'
#: type name length base ( size )
1: Apple_partition_map Apple 63 @ 1
2: Apple_HFS ofwboot 8192 @ 64 ( 4.0M)
3: Apple_UNIX_SVR2 root 2097152 @ 8256 ( 1.0G) S0 RUFS k0 /
4: Apple_UNIX_SVR2 swap 2097152 @ 2105408 ( 1.0G) S1 SFS k0 (swap)
5: Apple_UNIX_SVR2 usr 16777216 @ 4202560 ( 8.0G) S2 UFS k0 /usr
6: Apple_UNIX_SVR2 export 135321712 @ 20979776 ( 64.5G) S2 UFS k0 /usr
Device block size=512, Number of Blocks=156301488 (74.5G)
DeviceType=0x0, DeviceId=0x0
Command (? for help):
上の表示は multi user で動いている場合で、今実際にこれを書いている
NetBSD/macppc の機械で使っているものですが、GENERIC_MD で起動した
場合にも同じような表示や操作になります。
昔のメール
http://www.jp.netbsd.org/ja/JP/ml/port-powerpc-ja/200201/msg00010.html
というような状況ですが、
この項は後で追加することにして今は省略します。
sysinst と区画
実は sysinst と区画の関係が重要です。
- 現在の sysinst は HFS (HFS+)区画を書けません
- 起動には HFS (HFS+) が必要です。
これだけで充分でしょうか ? そこで、
- sysinst とは別の方法で区画をしておく
(それには Mac OS X の CDROM または pdisk を使う)
- sysinst の中では、「既にある区画を使う」を選ぶ
ということになります。Mac OS X とありますが、Mac OS 9
でも何も問題はありません。
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